私の意地悪な旦那様


先輩から借りたシャツを机に置いて、自分のシャツに手をかける。

「うわぁぁぁっ!」


そして、大変なことに気がついてしまった。

私のシャツが、思いっきり透けて……うん。


いつも着ているはずのキャミソールは、体育の授業の後暑くなって脱いでしまったことを思い出す。

先輩の前こんな姿を晒してしまっただなんて…



水を顔面に受けたときよりも大きな羞恥心が私を襲う。

あぁ、次先輩に会うの、恥ずかしすぎる。


借りたシャツを着ながら、次に先輩に会うときを想像して大きく息を吐いた。



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