私の意地悪な旦那様
「ただいま」
「お、おかえりなさい」
一世一代(と言っても過言ではない)大嘘を前に、心臓がどくどくと音を立てて響く。
嘘がバレないように、と慎重な私の挙動不審さを疑問に思ったのか、都合が良いことに向こうから話を振ってきた。
「どうしたの?今日、いつも以上に変だけど。何かあった?」
めずらしく心配してくれる功希。
ごめんね。と心の中で謝ると、早速計画を実行したのだった。
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