ヤクザの息子と一人ぼっちの女の子
しかも一人相手に10人くらい。
気の影に隠れて眺めてみる。
大丈夫。皆私に気づいてないみたい。
ドスッ…
ドカッ…
10人も相手なのにこの人凄い…。
感心してみてると
一人の男のひとがナイフをもって後ろから近づいている。
「……あ、あぶないっ!」
「は?!ちょっおまっっ」
私は咄嗟にその人をかばってしまった。
刺されるっ…
っと思ったらその人がナイフを持ってたやつを蹴った。
「はぁ……あぶなかったぁ……」
「危なかったじゃねぇよっ、こっちこそびっくりだわ。あんたなんなの?俺いなかったらあんた死んでたけど。」
「いや、私はあなたがナイフで刺されそうだったから。」
「いや、俺気づいてたからね。それで殴ろうと思って後ろ向いたらあんたいるからびっくり。マジであせったわ。」
「ごめんなさい……」
「いや、別に…………っってかっお前血ぃ出てるぞ。腕に! さっきかすっちまったのかな」
血?と思い自分の腕をみる。
「あ、本当だ、全然きずかなかった。」
「お前鈍感なの?まぁ、とりあえずごめんな。手当てするからついてこい。」
「え?どこにいくのー?てかいっいーよ!かすり傷だし。」
それにアイス溶けちゃう……てか、もう溶けてるかも…。
「すぐそこだからよってけ、」
工場の建物の様なところに足を踏み入れる。
「何か怪しい……。」
「はぁ……なんもしねぇよ…。」
キイィ………
そこには黒いソファーと透明なテーブル
冷蔵庫など
広いリビング的な部屋があった。
あ、誰か一人いる。
「おーー、お帰りー!って女の子?!」
「……あ、お邪魔します」
「透…悪いけど、こいつ手当てしてくれねぇか?」
「え、いいけど、何があったの?」
「こいつが俺をかばった。」
「はぁぁぁ?!大丈夫?てか、すごく勇気のある子なんだね。ちょっと待ってて!今色々持ってくるから。」
と言って透と呼ばれる男のひとは出てってしまった。
「水で傷口洗え」
「あ、うん。」
てか、私この人の名前知らない。
「ねぇ、名前聞いても良いですか?」
「あぁ、いってなかったな…岡崎 玲だ」
「岡崎玲ね!岡崎玲………岡崎……え?!えぇえ?うそ?!」
「あぁ……、そうだ岡崎組の若「れいくん?!!」」
「はあ?れいくん?あんた初対面なのに馴れ馴れしいな。」
「ちがうよ、多分忘れちゃったと思うけど、私は高坂 優乃だよ。」
「……優乃?」
「玲くん、私……ずっと会えなくて心配してたんだよ。急にいなくなっちゃうんだもん。」
「別に……特に意味はねぇよ。」
「学校にも来なくなった!」
「家の事情とか色々あったんだよ…ってか、お前なんでそんな夜遅く出歩いてたわけ?」
何か話をそらされたきがする。
「夜が好きなの!別に悪いことしてる訳じゃないよ」
「あぶねぇから今度から出歩くな!」
「れ、玲くんにいわれたくな「おまたせぇー!」」
透さんが入ってきた。
「お?どしたの?二人とも。じゃぁ手ぇ出してもらって良いかな?」
「あ、はい!ありがとうございます。」
「ごめんね…?聞き忘れてたんだけど名前何てゆーの?」
「あ、高坂優乃です!私もすいません!いい忘れてました!
「優乃ちゃんか!……ふーんなるほどね…」
「え?」
「あ、いや!こっちの話!俺は安東 透。よろしくねん。」
「優乃お前もう帰るだろ?送ってく。」
玲くんが言う。
「え?あ、うん!手当てありがとうございました。」