最後の言葉~お姉ちゃん、ありがとう。~
・自分のため 家族のため・

*時間がない*


お姉ちゃんの部屋の前を通る。

「………」

昨日はあんなに泣いてたのに
今はこんなに静か。

そのまま階段をおりる。

「あら、美香。
おはよう。」

『おはよう…』

昨日の事もあって あまり気分は良くない。
そのため、笑顔であいさつするお母さんに笑顔は向けられなかった。

「美香。
お姉ちゃんおこしてきてもらえる…?
お友達が行方不明になっちゃたから辛いかもしれないけど、学校は休めないから…」

『…はい…』

うちはそう返事し、お姉ちゃんの部屋へ向かった。

階段を登る。
あれ?
この階段…
こんな長かったっけ…?

いつもならすぐパパッと登れちゃうのに…
不思議だな…

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