ひだまりシュガー ~イケメン達の秘密ノート~



「それでは、最後に資料を配りますね。あ・・・足りないなぁ…」



灰皿王子は、人差し指で生徒の人数を数えながら、冊子を配り始めた。



「ちょっと!!山田さん。あと10部持ってきて!」



王子は、扉を開けて、そう言った。


山田さん?




その瞬間、私と亜沙子と優雅が、山田を見た。



とうとうご対面。




私から見れば、恋のライバル。


優雅から見ると、昔の恋の相手?


山田から見れば、昔優雅と取り合った大好きなお姉ちゃん?





「はい、清水君。」



一瞬だけ顔を覗かせた喫煙女。


今日も趣味の悪い薄紫のカーディガンを肩からかけていた。




山田は真っ赤な顔をしていた。


優雅はさっきまでのふざけた表情が消え、何やら真剣な顔をしていた。





< 68 / 466 >

この作品をシェア

pagetop