ひだまりシュガー ~イケメン達の秘密ノート~



「ガキの前では教育上良くないから、タバコは止めとこか。」




王子は、よく喋る。



王子は、階段から高校の校舎を指差した。




「あそこだぞ!お前らがいる教室。もう俺らは戻れんのじゃ。だから、しっかり生きろや!」




私と亜沙子は、自分達がいつも勉強している教室を眺めながら、切ない気持ちになった。




そうか。


今だけなんだね。




卒業して、戻りたいと思ってもあの場所に自分達の居場所はないんだよね。





「で、質問って何?」




「ああああ…あの・・・彼女いますか!?」






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