ひだまりシュガー ~イケメン達の秘密ノート~



「あの子は、優雅って言うんですけど、外国暮らしをしていて、スキンシップが激しいんです。今日は、晴斗さんの姿を見て、優雅はナンパした相手をぎゃふんと言わせたかったみたいで、突然抱きついてきて・・・」



王子の頷く声がとても丁寧で好き。


うん、うんってちゃんと聞こえるように相槌を打ってくれる。




『まあ、いいけど。じゃあ、その優雅って男は、陽菜のこと好きってこと?じゃあ、優雅と付き合えばいいべ?俺みたいな男好きでいるメリットない・・・』



「そんなの無理です!!!だって、晴斗さんと喋ってたらすごいドキドキして、姿見るだけで嬉しくて、幸せで、一日頑張れるんです。こんな気持ち、晴斗さんにしか感じたことないから・・・」




また大胆発言をした私に、電話の向こうの王子は照れまくっていた。




『お前、どこまで正直なんじゃぁ。そんなこと言われたら、どんな男でもグラっと来るだろ・・・ 俺を好きでいて、幸せならそれでいいけど、俺が陽菜のこと幸せにはできないってことだけはわかっててくれよ。』




正直なのは王子の方だよ。


悪い男なんかじゃない。

わかるんだ。



悪い男なら、その気があるふりをして、私に近付いて、遊んで、捨てることだってできる。


でも、王子はちゃんと『無理だ』って言ってくれて、でも、好きでいることは許してくれた。



また長電話をしてしまった。


今日は1時間くらい話していた。





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