あなたと生きたしるし
「いや、だから…ふぐっ!」
有希によって押さえられた口。
変な声出しちゃったじゃん。
「お前は黙ってろ。」
そう耳元で呟く。
私の気持ちは無視?
どうでもいいっていうの?
「キャプテン。コイツがやります。」
「…ん!…ふっ、ふっ…ん!」
お断りしますって言いたいのに
有希のせいで声が出ない。
「んじゃ、決まりな。
今日から部活に来てね。花恋ちゃん。」
首を全力で横に振る私。
でもそんなことしたってもう無駄だった。