大切なもの
君に
【キーンコーンカーンコーン】



やっと帰れる。



家にいる。それが私の幸せ。



私は、誰よりも先に帰る。



靴箱についた。



私の靴はなかった。



「朱音ちゃん?どうしたの?」



「靴が、ないの。」



わかってる。犯人は。



「大変ね。それじゃぁ。頑張って。」



悔しい。悲しい。



涙をこらえていた。



いつの間にかに



生徒の姿は、なくなっていた。

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