空を失った青(青空への手紙~君との約束~の番外編)
答え



「暑っ!」



猛暑が続く今年の夏。


昨年よりも暑く感じるのはあたしだけだろうか。



「彩!それ終わったらこっち手伝ってっ!」



そういって、真帆があたしを呼ぶ。


今年になってまた人数の増えた藤青野球部。


春は準決勝で初めて将星に敗れてしまった。


負けた日、川崎さんから、ドヤメールがすぐに来た。


あれは、正直、悔しくて悔しくて、夏は絶対に勝ちますからなんて、送ってやった。




それでも、選手が増えるばかりで、マネージャーは全く増えないというこの悲惨な部活。


2年生の前井先輩。


今年も、マネージャーの面接をしたらしいけれど、全員ダメだったらしい。


1人でも採用してあげればいいものを……とあたしが口答えしたらまた怒られるのでやめておこう。






なんてったって今日は……



「いくぞ!甲子園っ!」



前井先輩の声があたしたちを引き締める。



そう、今日はあの夏の甲子園1回戦目。



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