あたしの好きな人
◇◇◇◇◇
「ですよね………いますよね………」
翌日の朝。
お兄ちゃんを送ったあたしはいつものように電車に乗った。
もちろん稜も。
「今日はー、メアドもらいに来た」
「メアド?」
あれ、あげてなかったか…
て、なんであげる気になってんの
「ちょーだい?」
「………………………やだ」
「えーーー!なんで?」
「なんでって…………………、悪用されそうだもん」
「いやいやしねぇから。ちょーだい!」
「えー…………」
「こっちがえー…だよ〜。しかもさ?俺のメアド持ってるとか波奈の価値あがるぞー?」
でた、恒例の。
なんというナルシスト。
「稜のメアドくらい、そこらのケバ女が持ってるでしょうに」
「いや確かに来るもの拒ますだけど、メアドはあげてねーよ?」
「えええっ!?そーなの?」
「………………そんなに驚くか…」
稜って実はチャラ男じゃなかったりするんじゃないの?