2ばんめの王子様



「自分がちっぽけかー……いいね!」


「でもあんまいいもんじゃねーぞ?夏とか暑いし風強いし」


「いーんだよっ。屋上にいるだけで青春って感じしそうじゃん!」


「ほー?」


青春なのか?


俺的にはいつも告られるの屋上が多いからあんまりいいイメージねーけど……。





すると楓は急に何か思い出したみたいにはっと目を見開いた。


「どうした?」


「そーいえばそろそろ結果発表だね。イケメン&美女コンテスト!」


おお、いきなり話題変わったな。


だけど楓が話題をコロコロ変えるのはいつものことで、さすがにそれに慣れた俺は気にせず相槌をうった。


「そーだな」



< 11 / 56 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop