〜双子の憂鬱〜

背中側から抱きしめられ、朝だというのに首筋にキスをする大吾に軽く肘を当てる。


「イテッ」

「何やってるの。仕事いくんでしょう?」

「行かなくてもいいけどな。このままベットで一仕事、でも、イタッ!!」


ふざけた事を言うのでやや本気に足を踏んでみた。


「体力持ちません!!」


昨日だって、遅くまであんなこと・・・。



「何真っ赤になってる?」


意地悪なのは最初からだ。
初めて会ったあの時も、意地悪なこと、言ってた。


「そうだ、由有、お前ちゃんと妹に連絡したのか?」


あれから色々2人で話し合って。
実有にちゃんと連絡をする約束をしていたのだ。


「うん、したよ。思ったより心配してくれててビックリした。
今度翔太とこっちに来るって言ってた。」

「そうか。俺がいる時だといいな。」

相変わらず仕事が忙しい大吾は、毎日うちに帰ってくるものの休日がない。
身体が心配ではあるものの、口にすると大丈夫だと言われてしまうのでそれ以上何も言えずにいた。





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