〜双子の憂鬱〜
思い出したくないこと

その1



一緒に過ごしてみてわかったこと。


●不器用
●照れ屋
●口下手


これが大河内 大吾という男だと理解する。

初めに約束した様に、彼はほぼ毎日自宅へと帰ってきていた。

たまに午前様だったり、出張で留守にすることはあってもこの3ヶ月の間は顔を見ない日がほとんどなかった。


由有自身、新たな街での新しい生活にも慣れて多恵だけでなく、商店街のおかみさんたちと仲良くなっていた。


時折思い出す翔太のことが胸を痛める。

けれど、それも今はあまり思い出さなくなっていた。


それほど、この街での生活は由有に合っていた。


気軽に会話して。

声をかけられて。

他愛のない日常の話をする。


そんな毎日は、仕事に追われキリキリとした神経を使う都会での生活と真逆だった。


ゆったりとした時間が流れていく。


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