叙情
「あははは、真弓ちゃん正直すぎ」


「へ・・・!?」


突然笑い出すリオンくんに
ますます、どうすればいいのか分からない。



「真弓ちゃん、ほんっと俺の事どうでもいいんだね。」


そう言いながら、その場に寝そべり
天井を見上げている。


「そんなこと・・・」


「いいっていいって。
普通はね、好きな相手が浮気したら
ショック受けたような顔するんだよ。
で、泣くの。そして怒る。
あーあ、何か・・・・
俺、何してんだろう・・ほんっと」



「ごめん・・なさい」



謝るしかできなかった。



「真弓ちゃんが謝る必要ないって。
俺が浮気したんだから
俺が悪いんだし。」



私は・・・・


ここにいるべきじゃない。


きっと、このまま一緒にいたら・・・



「真弓ちゃん、出て行くのダメだからね」



私の心を見透かしたように
考えている事を見事に貫いていく。
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