叙情
「女って、あれほど
裏表があるもんかねー
真弓もあんのか?」


裏表なんて・・・

たぶん、女ならみんなあるものだ。

好きな人の前では
良く見せたくて、必死で
いい女を演じて

興味のない人の前では
自分を飾らず
どう思われようといいとすら思う。


「あると思う・・・」


「ははは、正直でよろしい。
で、どんな裏持ってんだ?」


どんな裏って聞かれても・・・


「分かんないけど・・・」


「真弓の場合、裏があるって言うより
何かの拍子で、自我がでるよな」


「え、意味分かんない」


「脱衣所水浸しの時とかー
散らかってる時とかー
ふと、一人の世界に入ってる時とか・・な」


「それは・・・・」


「まぁ、俺は
ああいう真弓嫌いじゃないけど。
まひろみたいなのは
ちょっと引くけどなーははは」


自分の裏の部分・・・か。


私は、総一の前で

どんな自分を演じているんだろう。
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