叙情
そんな女性を
総一は・・・・


落ち着かせるように抱きしめている。


そう・・・私が一番見たくない場面。


見たくないのに、見てしまって

勝手に傷ついてる自分は

何なんだろう。

きっとバカなんだと思う。


それから10分ほど経って
ようやく、二人の話は終わり
車に戻ってきた総一の言葉は



「待たせてごめんな」



それ以外、何も話さず
辺りが暗くなり始めた頃

車を停めている
月極め駐車場へと帰り着いた。


神社へ向かう道のりも
足音と木々の音、虫の声のみで
ただ、ひたすら歩いてる。


そして、やしろの中へ入ると


「何か、疲れたなぁ・・・」


そう言いながら
寝転がり天井を見たまま


「なぁ真弓、いつまで
俺と一緒にいる?」


「・・・・え?」


突然の問いかけに
言葉を失ってしまっている。

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