LOVEPAIN③
深夜の密会


「――私、須田…いえ、彼氏と別れようと思うんです……」



私は今、目の前に居る人物にそう溢す




「せっかく広子ちゃんが誘ってくれたから期待したら、
そんな事?

俺、上客のアフター蹴って来たのに」


目の前のナツキは、はぁ~と、溜め息をついた


座っている、ソファーのような椅子に深くもたれる





「いや、だって、ナツキさん、
彼氏の事で困った事あったら電話して来てって」



“――ケイの事で困った事が有れば、
相談に乗ってあげるし?――”




「言ったけど、本当にする?

普通はそんな事よりも、
俺とどうにかなろうとするでしょ?」


そう不敵に苦笑するナツキのその顔は、
本当に美しい


見るたびに、それが増しているような気がする







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