LOVEPAIN③

多分、一時間くらいはそうやって眠っていたかもしれない




ピンポーン


と、部屋のチャイムが鳴らされた事によって、
私は眠りから覚めた




誰だろう?




すると、部屋のドアがドンドン、と激しく叩かれる



それで、誰か分かってしまった



出ないわけには、いかないだろう





「――はい」


私がドアをゆっくりと開くと、
予想したようにスーツ姿の篤がそこに立っていた


ただ、凄く不機嫌そう




「ど、どうしました?」



私が篤の秘密を知ったのを、バレたのだろうか?!



いや、そんな事はバレようがないし



ただ、今、一番私の頭の中で大きな存在である、篤




出来れば、会いたくなかったのに……



一気に、眠気が覚めた




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