LOVEPAIN③

「――分かりました!

メールしてみます!」



勇気はないけど、このままナツキに振り回されているような関係から、

自分を救ってあげたい



ダメならダメで、仕方ない



私は鞄から携帯電話を取り出し、操作する




[元気ですか?]


その一言だけを、電波に乗せてナツキへと届ける



またまた溜め息を付いて、
携帯電話をテーブルの上に置いた




「えっ?
マジで送ったの?」


そうやって笑いながらからかって来る成瀬に、
私が何かを言い返そうとした瞬間、

私の携帯電話がメールの着信音を鳴らした




テーブルの上のその携帯電話を手に取り、
開いて早速そのメールを見る



そのメールはナツキからの返信で、
そのメールを開いた瞬間、
体から一気に熱が引いて行く



< 441 / 474 >

この作品をシェア

pagetop