LOVEPAIN③


「とりあえず、俺はフられたし、
ま、仕事頑張るか」


成瀬はそう言って立ち上がると、
ソファーに置いていた上着を羽織る




「そろそろ、時間だから。

つーか、間に合わないから、鞄は取材が終わってからでいいだろ?」



「えっ、はい」



今さら、急いで鞄を取りに行く必要性も感じないので、
素直に頷いた




枕元のタッチパネルのデジタル時計を見ると、17時45分



確かに、急がないといけない



体を起こすと、少し寝て体調が良くなったのが分かる




私はゆっくりと、ベッドから出た






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