君と僕の物語
救い
…パタパタパタッ


笑い声さえも聞こえない静かな廊下に光の足音が鳴り響く


萌愛たちは、はじめてはっきり言ったことに驚いてフリーズして固まっていた


「蒼!待って!」


驚いたように、見下げる蒼。


「な! なんで?」


困ったように、笑う蒼。


でも、前の蒼の姿は取り戻していた


「私ね、いじめられてもいいの」


「蒼がいてくれないほうがいや!」


あの時言えなかったこと


素直になれなっかたこと


遅くないから。


今ならまだ…
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