初恋スクランブル





僕が初めて山瀬さんと出会ったのは西脇さんの親友ということで山瀬さんが西脇さんに会いに来たのが出会いだった。


西脇さんとは違って小さい身長で、何をするにしてもチマチマと動いていた。


その姿を見て僕は自分の家で飼っている飼い犬のような存在だなと認識した。



でも、いつからかその思いは変わって恋愛に結びついた。


犬から女性として見る・・・普通では失礼だと思える思考だ。


でも、山瀬さんはそんな僕の考えには気づかず僕に接してくれている。



この時間がいつまでも続けばいいな・・・。


恋をするって凄いことだと思った。


そういえば、恋と言えば・・・。




「ねぇ、山瀬さん。時雨と西脇さんって山瀬さんから見たらどんな感じかな?」

「え、天乃君と彩夏?」




急に僕が聞いたからか慌てた様に山瀬さんは考えている。




「うーん、彩夏はいつも天乃君のことを嫌いって言ってるけど・・・。でも、いつも一緒にいるから仲が良さそうに見えるよ。」

「だよね・・・。」




僕もそう思っていた。


時雨はよく側にいる女の子を変える癖があるけど最近はそれが無い。



というか、女の子が時雨の側にいる傾向が多かったけど今は時雨が西脇さんの側ばかりいる。


やっぱり、時雨は西脇さんのことが好きなんだね。


僕がそう思っていると山瀬さんは首を傾げた。





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