ずっと、側にいるから

◆. 第 1 章

それぞれの想い

榊 陸玖 side
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「 私……榊くんが好きなの…… 」





まただ。今日で三度目の同じ言葉





校舎裏の大きな桜の木の下で髪を巻いて化粧をした顔で俺を見る女





毎日毎日、いろんな女から同じ言葉を聞く。



「 ごめんね……君の気持ちには答えられないんだ 」





「 あの…えっと……遊びでもいいんです……だから、だから私を恋人にしてください 」




遊びでもいい




そう言って告ってくる奴は少なくない





「 遊びでもいいなんて、そんなこと言わないで。君は僕よりももっと素敵な人で出会うよ、だから……僕の事は忘れて 」





そう言うと泣いて走っていく