魅惑な彼女

日にちと時間が決定した。

日にちは今度の土曜日。その日がちょうど空手部も野球部も休みの日なのだ。

時間は駅前に10時。

そうと決まれば大変だ。

前日の夜、未亜は風呂で念入りに髪を洗い、パックをする。
そしてお気に入りの下着を引っ張りだして、明日着る服を鏡の前であわせる。
普段自然乾燥なのに今回はドライヤーで。この日だけは洗い流さないトリートメントをつけて。
血行を良くする靴下をはいて。爪を綺麗に整えて。と、あれやこれやと準備をしていく。
さて、そろそろ鞄の中身も準備していこうかな、と考えた矢先、1番大きな壁に気づく。
それは兄の奏に言うこと。
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