君と指切り〜10年の軌跡

一度この場から離れて
考えたかった…でも


「ふぁー!!」

坂上君が背伸びをして
その拍子に本が地面に落ちた。
眉間にシワを寄せ
こっちを見ている。


「ったく、ごちゃごちゃ
うっせぇなー」

「うわっ坂上君起きたよ」

「…!」


「奈都芽?」
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