意気地なしの初恋

次の日、紗羅は学校に来なかった。
私は、気になってメールを送った。
「紗羅どうしたの?今日、学校に来なくて心配したよ」
それから、20分後位に返信が来た。
「ゴメン。」
「なんかあったの?昨日」
それからしばらくしてやっと返信が来た。その内容は
「会えないかな?今日」
私は、すぐ紗羅の家に駆けつけて話を聞いた。



紗羅は、2時間位休む暇なく喋っていた。
その内容は、裕人くんの、友達が紗羅の事を好きで、代わりに裕人くんが友達の気持ちを伝えた、という事だった。
紗羅は、泣いていた。
私にはその気持ちが理解できなかった。
告白されたのになんで泣いているのか。
告白というものは、嬉しいものではないのかと。
何が紗羅を、締め付けているのか。
私は、一日中考えていた。
そこでやっとわかった答えがでた。
  “好きだという気持ち”
これが紗羅を締め付けているそれを確信した。
紗羅は、次の日学校に来て平然としていた。
告白は、断らずに受けたのだという。その理由は、もし、振ったら裕人くんと話しづらくなるからと言っていた。



それから、紗羅は彼氏の山本風斗くんと帰るようになった。
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