恋心コロコロ2~天使さまのいうとおり~
ここでの生活もあと少し。

あまり深く付き合うわけにはいかない。

泣かせてもめんどうだ

ある程度の距離を保たせないと駄目だろ。


「もう先帰ってると思ってた」

「凛、もう補習終わったのか?」


「うん。兼ちゃんはもう1コマあるみたい。
セイと、先帰ってろって」


「あいつ本当余裕でムカつくな」

「何言ってるのよ、
セイは信頼されてるってこじゃないの」


「知るか!俺はまだ凛のことあきらめた訳じゃないから」

「またまた、そんなくだらないこと言って、

 かわいいあの子が心配するわよ?」

「は?可愛いって誰だよ?」

凛はふふっと笑うとくるんと目の前で一回転して、

見せる。

バックにはあいつのと同じ天使のマスコットが揺れてた。

「それ……」


「かわいいでしょ?あの子とおそろい。

 図々しくこれは貰っちゃったの。

 あの子言ってたわよね~

 セイに似てるって!

  私にはそうは見えないけど、

 こうする女の子の眼にはそう見えちゃうんだろうな」

「お前さ」


「ん?」


「……まあいいよ。

 そこがおまえのいいとこだしな」


「なによ、文句あるんなら

 はっきりいなさいってば」


顔を膨らませて、

肘で俺の腕を軽くつつく


可愛いと思う。

大切にしたい気持ちはいままで、荒んでいた俺の心に、

人らしい温もりを取り戻させる。

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