ヲタク女と呼ばないで!
「けど、カンナにまともな女心があったのは、ちょっと意外だな~。」

それは、そうかもな~。私もそう感じるよ。
自分自身に驚いているもん。

そういえば、私はいつも自分の感情にどこかセーブをかけていた気がする・・・。

過去を振り返れば、もしかすると本当は好きだったのかもって思える人がいたような覚えもあるな。

自分で実は気づきながら、いつもそれを押し殺して、家に帰ってはその気持ちをストーリーにして漫画を描いていたような・・・。

そうやって寂しさを紛らわしてきたのかなぁ。

 私たちはその後、コミケまでのスケジュールと簡単なあらすじを話し合った。

しかし・・・、かな~りまずいことに二人は気づく。金はともかく、時間が無い。

美緒も飲食店のバイトが決まっているし、大学もテスト期間が近い。

二人で漫画を描くときは、ストーリーつくりはだいたい二人で話し合って決めている。けど、今回はあんまり集まる機会がないんですよ!
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