拾われた少女
『はっきり言って迷惑なのよ!』
『ルキアは忙しいの』

身分が低いとか服装がとか言われるよりも
その言葉がアリシアに重くのしかかっていた。

自分はルキア様にとって迷惑なんだ…

迷惑…
要らないモノ

それならば私の居場所ってどこなんだろう

……あるのだろうか

アリシアの目から零れる涙がベッドを濡らしていった。
< 39 / 40 >

この作品をシェア

pagetop