恋のおわり。
「博士、お菓子作るの?初耳」


「料理に興味持ちはじめたらお菓子作りもするようになったんだ。お菓子作りって結構、奥深くてまだまだ努力中なんだけどね」


そう言って銀縁の眼鏡を外し目頭を抑えた。


眼鏡の時とイメージが違う気がする。
…格好いいかも。


「その眼鏡も辞めたら?今どき銀縁って。なんならレーシックしてみたら。
髪型もイメチェンしてさ」


眼鏡を掛けて元の長谷川さんに戻り


「外見は必要な事かな?人間中身だと思うけど」


「わかってないな。外見で興味持ってその次に中身を知りたくなるものなの。
奈緒もそうでしょ?岡島君の時」


そんな事ないけど。


岡島君は性格が気に入ったのが最初だったから。まぁ~、でも見た目も嫌いじゃ無かったけど。


「人それぞれだと思うけど話しやすい外見ってのは必要かもね」


「よしっ。博士改造計画、開始だね」


長谷川さんが困った顔して笑っていた。
さやかには逆らえないのかな。


「奈緒も協力してね。
私、博士にはいい人と巡り会って欲しんだよね」









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