別れたオトコと会う時は

年下の男

『ただいま。』


嬉しそうに出迎えてくれる子供達とじゃれあいながら、わたしはリビングで「おかえり」と言うマサヤさんに笑顔を向けた。


『カレー、あるぞ。』


作ってくれたの?と喜んで、わたしはマサヤさんに「ありがとう」と言った。


『ゆっくりしてくるのかと思った。』


マサヤさんはソファに腰掛け野球を見ながらわたしに言った。


『楽しかったか?』


『うん。わ、おいしそ。』


わたしはカレーの鍋を覗き込みそう言うと、カナコの話を思い出した。




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