別れたオトコと会う時は

一人の夜

ふふ…と思い出したようにユミが笑う。


さんざん緒方さんとユミを冷やかし、楽しい時間を過ごした後、帰る時間になった。


『駅まで二人を送ってくるね。』


ユミは緒方さんにそう言って、三人で駅に向かって歩いていた。


『どうしたの?何笑ってるの?』


カナコがユミに聞く。


『だって…この前会った時はさ、「別れてもイイ女と思われたい」とか言ってたのに…わたしったら我慢出来なくて。』


『でも「我慢」しなかったからイイ結果になったんだよね。』


『そうそう。本当、今が幸せならそれが1番。』



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