別れたオトコと会う時は

『相手から別れる』理想

『好きなら、どんなにボロボロになってもいいから、側にいたい。』


カナコが言う。


『別れて一人、相手のことを思って泣くくらいなら、自分で「もう好きじゃない」と思えるまで、わたしは別れない。』


『…でもさ、相手が先に「もう好きじゃない」って思ったら、そこで終わりじゃない?』


ユミが聞く。


『恋愛は一人じゃ出来ないものだし…』


わたしがそう言いかけた時、


『そう、「恋愛は一人じゃ出来ない」。恋愛を始めたのが二人の意思なら、終わりも二人の意思、責任であると思う。』


『…と、いうと?』




< 28 / 200 >

この作品をシェア

pagetop