別れたオトコと会う時は

2度めの別れ

『…で?ハナコちゃんは、いつまで逃げてるつもり?』


マサヤさんのいきなりのその質問に、わたしはコーヒーを吹き出しそうになって慌ててソーサーの上にカップを置く。


マサヤさんと二人、ランチを食べていた。





あの日、流産してからの三日間、わたしは泣いて過ごした。



三日目すぎて涙が枯れた後もわたしは呆然と、ただ毎日を過ごし、そのまま、会社を辞めた。


アイツには何も伝えなかった。


何度もアイツから電話があった。


ただ悲しくて…アイツの顔を見るのが辛かった。



現実から逃げているわたしがいた。



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