別れたオトコと会う時は
夫婦

プロポーズ

『もしも…』


ランチの後、ちょっと会社に戻ると言ったユミと別れて、わたしはカナコと駅へ向かって歩いていた。


しばらく静かに何か考え事をしていたカナコがわたしに切り出してきた。


『もしも、違うオトコと結婚してたらどうなってたと思う?』


難しい質問だ、とわたしは唸り、しばらく考えた後、


『想像つかないよ。』


と答えた。


『さっき杉田くんの話が出て思い出したんだけど、ハナ、もしあのままいけば杉田くんと結婚してたんだよね?』


『多分ね』


わたしは苦笑いした。



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