いけいけ!亜美ちゃん!
「そのままだよ」
「コノヤロウ(怒)」
そこで、校内に鳴り響く予鈴。
予鈴を聞いて皆が、席につき始める。
朱は、『あみぃっ!覚えとけっ!』と、言い残し自分の席についた。
私の席からは、クラスメートがよく見える
6列中3列目の一番後ろが私の席。
授業は、淡々と進み終了時刻まで後10分前になった。
だけど、まだ授業中にも関わらず廊下から先生と生徒らしき2人がこっちの教室に向かってきている。

「深山くん困ります!君は……っ」
「別にいいだろう?もう、ここの生徒だ」
「でも、まだクラスに挨拶してませんし…」
「今する」
「しかしっ…まだ皆さん深山くん
が来ること知りませんし……」
「今知ればいい」
おいおい。どんだけ自己中なんだよ…
先生?オロオロしてるじゃん(笑)
ガラっ
教室のドアが開く。
私の教室に入ってきたのは、勿論さっきまで先生?をオロオロさせていた 深山くん
だった。
開けた時に、先生?が慌てふためいた。
「どうも、今日こらここのクラスになった深山だ」
………で、名前は?名字だけ言われても…
そーんなこと思いながら、深山くんくんとやらをまじまじと見る。
髪は、藍色で切れ長の目をしている。
ふと、バッチリあってしまった視線。

「…っ!」
これは、気まずい。
いや、イケメン過ぎて困っている。

「先生」
「はっ…はいっ!ななんでしょう!」
うちのクラスの担任、美代先生はビビりまくり。へっぴり腰になりながらプライドが先生を振るい立たせる。

「俺、あそこの席がいいんたけど」
と、言って指さすのは私の隣の席。
でも、なぜか隣の奴は喜んで

「どーぞっとーぞっ!」
「俺っ!コイツの隣嫌だったんで!!」
言ってくれるじゃねぇーか コイツ

「ん。ありがとな」あー。気のせいであってほしーんだけどさ
女子(私を抜いて)から『ズッキュン♡』
なんて音が聞こえたきがする。
隣に座る奴。
間近で見ると、程よく筋肉のついた体なのにスラッとしたシルエット。
少し動くだけで香水らしき香りが舞う。
まぁ、香水と言うより洗剤の匂いがする。

「ででっでわっ!深山くんもクラスに加わっったところで、授業をおわっおわっ終わりにします!!!」
ガラっバァン!    ((走
噛みながらも言い終えて、逃げていく先生
そして、私の日常が壊れる。
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