『bitter Alstromeria.』
「う…あぁ…っあ…」
カッターを握り締めて座りこんでいた。喉は枯れ、頭の中はぐちゃぐちゃで、涙も出なかった。もういっそ死んでしまった方が楽だろうと思った。

そんな私を、ある丘で見つけてくれたのが青砥だった。彼は私を見て暖かく微笑んだ。
「君はきみのままでいいんだよ。自分自身を信じて、前に進んだらいい。」
私の目には沢山の水の粒が溜まり、視界なんてあるわけなかった。そんなことよりもずっと、彼の姿はまぶしかった。
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