俺様なアイツのしつけ方。


「ちょっとなにすんの!!」

「こっちより、こっちのが王道。でもこれの方が、最近有名店でも使われ始めてる。…まあ、ホスト事情までは知らねぇけど。けど紳士服やスーツはそんな感じ」


ん、と雑誌を返して席を立つ。

女子生徒は一瞬意味を分かっていなかったが、すぐに我に返り笑顔を浮かべた。


「あ、ありがとう小宮君!!」

「参考にする!!」

「そりゃど-も」


ひらひら手を振り、教室を出ていく蓮。

きゃきゃあ騒ぎながら自分たちの席へ帰っていく2人を見送り、琴羽は蓮を追いかけた。










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