奏龍~彼等の守るもの~

「話してくれないんだったら連れてくしかないねー。」

男はそう言うと、私の腕を掴み強引に
引っ張った。

『痛い……離して』

私が呟くと、男は

「ダメだよー!今から連れてくんだから!」

……何処に?……

ってゆうかほんとに痛い。

私は抵抗しようとした。けれど男の力には敵わない。

はぁ。どーしよー。

そう思っているうちに、どんどん人気の少ない路地に入っていく。

『…何する気…』

「ん?そりゃやるに決まってるでしょ♪」

はっ?いや、マジで?

気づけばもう遅かった。そこは誰もいなくて静かな路地裏だった。


< 12 / 24 >

この作品をシェア

pagetop