至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ
-15-
楓の制服を着ている奈央達は、怪しまれることもなく堂々と校門まで抜けて行く。


右に曲がった奈央に反して左に曲がったら腕を掴まれた。


「そっちじゃねえよ」


「待って。先に行かなきゃいけないところがあるの」



逃げるとでも思われたのかついてきた奈央達と一緒に、飯田さんの待つ車の元へと向かう。


いつもより時間が遅いからか、飯田さんは車の外で待っていた。


「どうしたのか心配しましたよ」


あたしの姿を見つけると、飯田さんの方から歩み寄ってくる。


遅くなったうえに後ろにゾロゾロと3人も従えていたから不審に思ったのかもしれない。
< 426 / 485 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop