赤と青の恋
訪れたのは、ファミレス
弥子ちゃんは化粧も薄くなり少しは高校生に見えるようになった
「茜ちゃん!何にする?」
「ハンバーグのセットにしようかな」
「じゃ私も!ボタン押すよ」
健二君は相変わらずな感じ
「俺、決まってないし」
「あっ、健二のこと忘れてた!」
「酷いよな」
そんな2人の掛け合いも相変わらず
「2人とも仲良しだね」
弥子がメニューを片付けながら
「そんな事ないよ、いつもケンカばかり」
「私は、男の子とケンカしたこと無いから羨ましい」
「茜ちゃん」
弥子が申し訳なさそうな顔になる。
「あっ!別に大丈夫だよ
…やだな、2人とも変な顔しない、ポジティブにね」
“アオ、新しい生活には慣れた?
そこはどんな場所?
素敵な人に出逢えた?
聞きたいことがたくさんあるのに
私の声は届かない
だけど
きっと心は通じてる
そうたよね、アオ"