赤と青の恋

薬指を見つめる茜の手をとり

「茜、こっち見て

一度しか言わないから、よく聞いて」

「…はい」

茜はゆっくり頷いた。


「俺は茜が好きだ
好きだって気づいたのは一緒にラムネを飲んだときかもな
隣にいた茜を見て
俺は茜のそばに居たいんだなって…
言葉は要らないんだって、そう思った。
この先何があっても俺は茜を守るから、
近い将来俺のところに来てほしい

アカ!愛してる」


「うっ…うわぁーん、ひっく、うっ…」

「茜?」

「うっ、…は、い…っ…」

「茜、泣きすぎ」

「だって、ひっく、ア、オがぁ、泣かしたー」

「ったく、しょうながねぇな」

俺は茜の涙を拭ってあげた。

「茜?幸せになろうな」

茜は俺を見上げて

「うん……ね!もう一回アカって呼んで!!」

「嫌だ」

「いつものアオだ」


茜は嬉しそうに目を細めて笑ってた。



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