赤と青の恋

一日どうやって過ごしたなんて覚えてない。

放課後、健二のバイトが休みで、弥子と2人
学校まで迎えに来てくれた。

病院では私達の前では気丈に振る舞う母親だが、やはり寝ていないのだろうか。
疲れているように見えた。

「健二君、碧は一度目が覚めたんだけど、また寝てるわ」

「碧…」


その後、1週間たっても

依然として会うことは出来なくて、

ようやく普通病棟に移ったのは、10日目のことだった。
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