Candy House
「上野、長い」

バシンと、安部さんが上野さんの頭をたたいた。

「イテテ、たたくことないじゃないか」

そう言った上野さんに、
「長いからたたいたんだよ」

安部さんはそう言った後、またあたしの唇にキスをした。

「安部くんも長いんだけど」

そう言った上野さんに、
「そうか?」

安部さんが聞き返した。

「人のこと言えないじゃん」

上野さんはそう言った後、またあたしの唇にキスをした。

唇を離すと、上野さんは満足そうに微笑んで胸に顔を埋めたのだった。
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