Candy House
「あっ、私?

私、F大学で写真サークルに所属している、生形エリナ(ウブカタエリナ)でぇーす♪

初めましてぇ♪」

甘い雰囲気の美少女――生形さんがニコッと笑った。

わーっ、笑顔見ただけなのに虫歯になりそう…。

「希望ちゃんのことはぁ、この前テレビを見ていた時にこの町の特集がやっていてぇ」

ああ、もう放送されたのね。

途中で退散したからすっかり忘れていたよ。

「この町で雑貨屋さんをやっているって言うからぁ、3日前からずーっとここで張り込んでいたのぉ♪」

「えっ、3日前からですか!?」

驚いて聞き返したあたしに気づいていないと言うように、
「そしたら…希望ちゃんに会えちゃったのぉ♪」

カシャカシャと、生形さんはあたしにカメラを向けてきた。
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