Candy House
「あー、ヤバ過ぎて死ぬかも」

「えっ、きゃっ!」

上野さんがあたしの腰に両手を回してきたと思ったら、胸に顔を埋めてきた。

「おい、抜け駆けはなしだって言ってんじゃん」

なんて言っている安部さんも、あたしの肩に両手を回してきて抱きしめてきた。

前からも後ろからも抱きしめられているこの状況に、
「あの、時間は大丈夫ですか?」

もうすぐ始まる開店時間を2人に出した。

「あー、そうだったな」

「仕方ない、お楽しみは終わった後だ」

2人はあたしの躰を解放してくれた。

もう次からは病気だろうと何だろうと、衣装選びに同席してやるんだから!

☆★END☆★
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