Candy House
あたしと目があう。

「ああ、おはよう…」

「…おはようございます」

上野さんがあいさつをしてきたので、あたしはあいさつを返した。

「まだ眠ィな…」

上野さんは呟くように言ったと思ったら、またあたしの胸に顔を埋めようとした。

「ちょっ、ちょっと!」

あたしは埋めようとした彼の顔を両手で押した。

「おい、何すんだよ」

押された上野さんは不機嫌そうに返した。

「な…何してくれてるんですか!?」

「デケー声出すなよ、頭痛ェ…」

上野さんは毒づくように呟いた。

デケー声って、あたしの声はそんなに大きくないと思うんですけど。
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