Candy House

「へえ、こんなすぐ出たところにこんな店があったんだ…」

あたしは呟いた。

何度も出たり入ったりしてる訳だけど、全く気がつかなかったな。

ところで…どんな店だ？

店の前には黒板が置いてあった。

あたしは黒板を覗き込んだ。

「『キャンディ・ハウス』…？」

水色のチョークで書かれたそれは、店の名前だろう。

何だかずいぶんかわいらしい名前だな。

今度は店の外観に視線を向ける。

白を基調としたその外観は、まるで喫茶店みたいだ。

もう１度黒板に視線を向けると、
「えっ！？」

あたしは自分の目を疑った。

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ご希望の方は、上野・安部まで』