Candy House
店内にはいろいろなものが置いてあった。

変わった形の文房具だったり、キレイなアクセサリーだったり、カバンとか、ぬいぐるみとか…。

見回した感じによると、
「――雑貨屋…か?」

雑貨屋さんみたいだった。

「あの様子じゃ、初めてのようだな」

突然聞こえたしゃがれた声に、あたしは視線を向けた。

レジに立っている2人の男とあたしの目があった。

1人はセミショートカットの黒髪に、長い前髪から覗く鋭い目が特徴的だ。

…何あれ、サラ金の人?

某ネズミのキャラクターがプリントされたグレーのTシャツが、何だかシュールだ。
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